大好きな人。【完】



客席に戻ると、最後の決勝が始まる寸前だった。


山本君はこっちを見てニコニコ笑って余裕がありそうだけど


桜君は真剣な表情で相手のチームを見ている。


山本君が桜君の肩をポンッと叩いたのが合図かのように試合が始まった。





最初は順調に点数を取っていたが
後半になるにつれて
取っては取られての繰り返し。



私はただ試合を見て心の中で応援するしかなかった。



…………頑張って!




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