ナンパ男との恋 社会人編

「ほーら、せっかく綺麗なピンクで止めてあげようと思ってたのに
暴れるから手加減できなかったじゃん。
くっふははは すっげー青紫。あはは」

ようやく手を離してくれたけれど・・・


首筋がジンジンする・・・。


「あーそうそう、
ジュンとの事は
一応 佐々木さんの意見を聞いてあげるよ。
お望み通り ちゃんと話聞くから安心して?」


そう言うと、
仕事部屋へと入って行った。


こ・・腰が抜けた・・


平和ボケ・・しすぎてたのかな・・


何してんだろう・・。


「おはよ~ 春ちゃん?
どうしたの?大丈夫?」

出勤してきた さおりさんに手を借りてイスに座ると


「まだ体調悪いんじゃないの?」

「いえ・・大丈夫です・・
すいません・・」

「ど、どうしたの!?」

「え?」

「首・・・」

「え!?」

慌てて 化粧室の鏡を見ると
首に 青紫のアザ・・・
こんな目立つところだと
さおりさんが驚くのは無理もない・・・

・・・どうしよう。

頭が真っ白になって
 どうしよう、どうしよう。

それしかグルグル回らない。 
< 111 / 330 >

この作品をシェア

pagetop