ナンパ男との恋 社会人編
「ほーら、せっかく綺麗なピンクで止めてあげようと思ってたのに
暴れるから手加減できなかったじゃん。
くっふははは すっげー青紫。あはは」
ようやく手を離してくれたけれど・・・
首筋がジンジンする・・・。
「あーそうそう、
ジュンとの事は
一応 佐々木さんの意見を聞いてあげるよ。
お望み通り ちゃんと話聞くから安心して?」
そう言うと、
仕事部屋へと入って行った。
こ・・腰が抜けた・・
平和ボケ・・しすぎてたのかな・・
何してんだろう・・。
「おはよ~ 春ちゃん?
どうしたの?大丈夫?」
出勤してきた さおりさんに手を借りてイスに座ると
「まだ体調悪いんじゃないの?」
「いえ・・大丈夫です・・
すいません・・」
「ど、どうしたの!?」
「え?」
「首・・・」
「え!?」
慌てて 化粧室の鏡を見ると
首に 青紫のアザ・・・
こんな目立つところだと
さおりさんが驚くのは無理もない・・・
・・・どうしよう。
頭が真っ白になって
どうしよう、どうしよう。
それしかグルグル回らない。