ナンパ男との恋 社会人編

「おっ、いきなりどした?」

驚いた様子で
私の顔を覗きこんだ。


「何でもない・・・」


「心配しなくても
浮気しねぇぞ?」

そう言いながら
頭に手を乗せると


「ったく お前
男心を掴む勉強でもしてんのか?」


「なっ!?そんな勉強するわけないじゃん・・」


「ははは、ほら、こっち見ろ」


こっち見ろって言われて
素直に見れるようなら
苦労しないってば・・・


そんな私を知り尽くしてる輝樹は
いつものように
私の顔を上に向けると


至近距離に近づき
目をじっと見つめ

このシチュエーションは
嫌な予感・・・・


「ほら、いつまで待てば
キスしてくれんだ?」


やっぱり・・・・

そうやって
恥ずかしがる私を見て
楽しんでる・・。


「たまには テクニックを披露してもらわねぇとな?」


テクニックって・・・


「そんなの・・・
私に あるわけないじゃん・」


「あぁ、知ってる。ははは
ほら、いつまで待てばいいんだ?」


この至近距離でいると
本当 心臓やばい。

早くしなきゃ・・・


そっと唇を重ねると


「んっ!?ーー」

そのまま後に倒される形で
唇が強く重なり

や、やばい・・・
舌が・・・舌が!?

「ふ・・・ん・・」


「おっ、キスだけで
ダウンするなよ?
たまには 可愛がってやらねぇと 春菜が浮気するかもしれねぇしな?」

「なっ!?そんな・・・」

反撃するにも力が抜けてしまっている私には これ以上 反撃できない・・・。



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