ナンパ男との恋 社会人編
寝ようと横になるけれど、
状況が はっきりしない不安に
押しつぶされそうになる。
輝樹も眠れないのか
寝返りばかりうち
1時間くらい経った頃・・・
「・・・起きてるか?」
「うん・・・」
私の方に体を向け
じっと目を見つめると
浅くため息をつき
「少しの間
別で暮らさねぇか?」
「え・・・?」
思わず 体が起き上がってしまった。
「な、な、なん・・で?」
手が・・・言葉が・・・
震える。
瞬きすら忘れそうになるくらい・・・驚きすぎて言葉も途切れてしまう。
そんな私の体を
輝樹は自分の方に引き寄せると
「ばーか、勘違いすんな」
そう言いながら
優しく両手で包み込んだ。