ナンパ男との恋 社会人編
「ガキか・・・・
あー・・・
想像できねぇ・・」
「な、なに?急に・・」
「いや・・・
自分の子供っつーもんが
想像できねぇっつーか・・」
あかりさんの影響なのか
急に 自分と重ね合わせてしまったようで・・・
「なぁ、春菜」
真剣な輝樹の表情に
思わず
緊張してしまう。
「は、はい?」
「いや・・・・
何でもない」
何でもないという言葉に
少し・・・・
落ち込んでしまう自分もいて・・
私ってば
何、期待してんだろう・・・
それから・・・・
あっという間に 7時が過ぎ・・・
「じゃあ・・・
仕事行ってくる」
「うん、いってらっしゃい」
「電話すっから」
「うん・・・」
「じゃあ・・・な」
「いってらっしゃい・・」
玄関の扉が閉まると同時に
輝樹の姿もなくなり
遠くなる 輝樹の車の音が
すごく鮮明に聞こえて
1人・・・・
ガランとなった部屋にたたずんだ。