ナンパ男との恋 社会人編
*遠い存在

週末が明け

月曜日。

いつものように出勤すると
珍しく 正樹くんが
一番に来ていて

私の顔を見た瞬間


「どうだった!?」


そうだった・・・・
正樹くんに教えてもらって
行ったんだった・・・


「んー・・・ダメだった」


「ダメって・・・・
話、しなかったの?」


「うん・・・・」


「そっか・・・・」


それ以上は 何も言えず

黙々と2人で
院内の掃除をしながら


「あっ、春菜ちゃん
テレビつけてー」


「あ、はーい」


リモコンを操作すると同時に飛び込んできた映像は





「輝樹・・・・」


「え?」


奥にいた正樹くんが
走ってきた。


「マジで・・・?」


その画面に出ていたのは
輝樹と・・・
もう一人・・・
モデルの女性の写真が並んでいて


どうやら、

熱愛中で

モデル女性の家に一晩
お泊りしたんだとか・・・


そ、そうだよねー・・・・

きれいな人 たくさん・・・

いるんだもん。


このモデルの人だって・・・
すっごい きれいじゃん・・・
手足長くて・・・
私みたいにチビじゃなくてさ・・・
幼児体型でもなくてさ・・・
童顔でもなくて・・・


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