ナンパ男との恋 社会人編
「すいませんでした」
お昼、去川さんが
1人 外へ出た時、
追いかけるように
背後から 声をかけた。
「何が?」
「張り紙・・」
「張り紙が どうかした?」
「昨夜、言われてたのに・・」
「朝は忙しいから仕方ない
って事で いいじゃん?」
「すいません・・・」
「謝るほどの事じゃないし。」
・・・・・・
何て言えばいいのか
言葉に詰まってしまい
微妙な空気が流れる。
「小田さん もうすぐ帰る?」
「あ、はい。あと少ししたら・・」
小田さんって言われ続けすぎて
もう 普通にスルーしてしまってるけれど・・・
「ちょっと帰って たい焼き持ってくるから 待ってて?」
「え?あ・・・」
やはり
私の言葉を聞く前に
スタスタと車に乗り込み
去って行った・・。