ナンパ男との恋 社会人編
「どうぞ」
「あんがと。」
・・・・・・・・
輝樹が帰ってくるまで
いるのかな・・。
「ねぇ、昨夜 ごめんね?」
「え・・?」
「ほら、遅く帰らせちゃって」
「いえ・・・・」
あぁ・・そっか。
知ってるような匂いだと思ってたら
輝樹についてた香水は
サキさんの香りだ・・。
そっか、サキさんと会ってたから 遅かったのか・・。
なんだ・・・
帰ってきて 最初に会ったのって
サキさん・・・なんだ。
「んー 何だか 待ちくたびれて 疲れちゃった。
もう、帰るね。
お邪魔さまでした。」
「いえ・・・・
すいません」
「また 電話するって
輝樹に言っといて?」
「はい」
「そんじゃね」
何しに来たのか
分からないまま
帰って行ったけど
この部屋中に
サキさんの匂いが充満していて
思わず 窓を全開に開けてしまった。