ナンパ男との恋 社会人編

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雨・・・・？

静かな室内に
雨粒の音が　微かに聞こえ
カーテンを開けると
ざぁざぁと　想像以上に雨が降っていた。


輝樹・・・
仕事休みになったかな・・


外を眺めながら
やっぱり思わず考えてしまうことは
輝樹の事だ。


「おっ、お嬢起きた？」


急に声がして振り向くと
去川さんの彼氏が
ずぶ濡れで
ニコニコしていた。


「え、あ・・タ、タオル！？」

慌てて　近くにあったタオルを渡すと


「ありがと、いや～　参ったよ。
朝はふってなかったんだけどね～
急に　本降りになっちゃったから
仕事やめて帰ってきちゃったよ。」


「雨で・・・？
その、去川さんの彼氏さんは・・」

「ジュンでいいってば」

「あ・・・はい・・・
ジュンさんの仕事って何してるのですか？」

「俺？さぁ、想像膨らませて当ててみてよ」

想像膨らませてって言われても・・・

服装を見ると

普通に　お洒落な服装だし・・・

でも、雨で　仕事やめてきたって事は
外の仕事・・・？


「旗振りさんとか・・・・？」

「旗振り？って
あの工事現場とかの？
ははは、さすがに
この格好じゃ無理じゃんー」

「じゃあ・・・・」

「じゃあ？」

「ギブアップです・・・」

「ギブアップはやっ！！
まぁ、いいや。
テキ屋だよ、
テキ屋知ってる？」