狼先輩。

脚がガクガクしてきて、倒れそうになると、一旦唇を離してくれたけど、今度は壁に押し付けられてまた唇を塞がれた。




解放されたのは数分後で。



「ぷはっ……」



私は完全に肩で息を吸っていた。


な、長かった……。




ガクリとそのまま崩れ落ちそうになる私を、大神先輩はぎゅっと抱きしめてくれる。





「好きだよ、ことりちゃん」


ちゅ、と額にキスが落ちる。



「んっ……」



つい目をつむると、今度はまぶたにキスされた。


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