狼先輩。


数分後。


「よしっ!行こうか!」


「え、どこに?」



突然の先輩の言葉に、目をパチクリさせる。



「グラウンドに戻るよ」


「え」



まだうまく頭が働かない。



「サッカー部のみんなで写真撮る約束してるから行くよ!」


「えっ、ちょ、待ってくださいっ!」





そんな私の言葉を聞いているのかいないのか。


大神先輩は私の手を握って部室を出た。


< 349 / 362 >

この作品をシェア

pagetop