Love & Friend
「夜兄!???」

あたしはデカイ声で言った。

「……おまえマジで言ってる…?;」

「へ…??」

あれ…??
夜兄じゃない?

じゃぁ…まさか…のまさかで……

「星…兄…?」

「せーかい!♪♪♪」

そう言ってあたしの目隠しを外した。

「…星兄いつ…」

「今日の朝♪♪ただいま梓」

星兄はニコッと笑って言った。

神野 星夜
あたしの2人目の兄。
夜兄の双子の弟。

星兄は高校1年に入ってから1人で海外へ留学してしまった。

理由はよくわからんけど…;


「てかおまえマジで俺のこと忘れちゃったの!??」

あ…
あたしさっき夜兄って叫んだんだっけ…;。

「あは…は〜忘れてるわけないやん;それよりなんでお母さん言ってくれなかったわけ?」

星兄に問いかける。

「いや〜驚かそうと思って。でも母さん帰ったの知ったらキャーって…危うくバレるとこだった」

あー…そゆことね…。
お母さんの態度に納得。

「だからっていきなり目隠しは…」

「いーじゃないか♪4年ぶりの再会なんだから♪♪」

そー言って抱き着く星兄。

………

「離せーッ!!」

ドカッ。

あたしは星兄のお腹に蹴りを入れた。


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