聲~その瞳




オレは1人で裏庭にやって来た


「……ん…?あいつは…」


大きな木の下で体育座りをした男の子


年は八歳だったはず





「よ。」

声をかければ大きな目はこちらに、向けた。が




「……何だ」


その目はまるで、何かを探るような目だった


「…別に?特に要はない」

「…なら何で座る」

「隣に座りたかったから」

「………」

「お前…名前は?」

「………零…」

「零か。オレは晴だ、よろしくな」

「……………」
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