平穏な愛の落ち着く場所
ここへ越して来いというのが、
プロボーズなのかと思ったけれど、
生活が始まっても彼は具体的な事は
何も言ってくれなかった。
例えば、仕事をやめろとか
籍を入れようとか
だから、
あれはプロボーズじゃなかったんだ
と思うことにした。
それでもいいって納得しようとしてたし。
だって彼は自分が紗綾の父親だと
宣言していたし。
家族の形は色々だ。
複雑な家庭環境だった彼には
簡単にすむことじゃないのかも知れない。
そう自分に言い聞かせていたのに。