平穏な愛の落ち着く場所
6.
あれからもう一時間……
『いったいどこで何をしているの?!』
まだ帰ってこない彼と娘に、心配と不安で
千紗はどうにかなりそうだった。
彼が出ていってから、三十分ほどして
身体が何とかなったので、千紗は起きて
シャワーを使うと洗濯物を取り込んでいた。
そこへ彼から寄り道をしてから戻るので
心配するなと電話がきたので、
仕方なくマンションの隣のコンビニで
買い物をして、お昼を食べ損なった彼の
為に、簡単な食事を用意した。
『道が混んでいるのよね……』
呟くと、ガチャガチャとドアの開く音がして
『ただいまー』
紗綾の弾んだ声がしたので、千紗は玄関へ
駆け出した。