ノノハナ

彼がゆっくりと立ち上がる

180センチ以上はある長身を見上げると


彼がつけていたブレスレットを外し、ノノカの腕に着けながら言う

「コレを着けていくとイィ」

ブレスレットには綺麗な紅石と繊細な模様が施されており、とても高額な物のように見えた

「ぃっ頂けません!!」


「何故?君は見たところ武器や魔道具を持ってない、それでは森は抜けれないよ、ココには危険な魔 物が沢山いるんだ、コレを着けていれば襲われる心配はない」

「魔物??魔道具??」理解が出来ず首を傾げる私に彼は続ける

「我は急ぎ戻らねばならいゆえ、送って行けないが、ソレが君を守ってくれるだろう」

知らない場所で始めてあった彼、彼の優しい微笑は、嘘ではない気がした

彼の話はあまり理解できないが、ブレスレットはありがたく貰う事にした


笑顔でお礼を言うと、優しく頬を撫で愛しそうに微笑

その顔にふいに鼓動が高まる


彼はフィッと背中を向けると一瞬で消えてしまった

消える間際、振り返り「またな」って言い去っていった
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