ノノハナ
森の中
―――
赤髪の彼と別れ、再び森を歩き出したノノカは不思議に思い始めていた
先ほどから、獣の声はするが、声はノノカに近づくことない
それどころか、ノノカを避けて移動している気がする
彼から貰ったブレスレットの力なのかと不思議に思いながら、先を進む
日もたいぶ暮れ始めた頃、少し開けた場所で灯りがあるのを見つけた
数時間ぶりの人の気配に嬉しくなり、灯りを目指し歩きを早める
もう少しで辿り着くと言う時に、急に後頭部に激痛を感じソコで意識を手放した