B - Half
・3・
一か月半ぶりの地学準備室は、相変わらずの荒れっぷり。
『適当にそのへんからタオル拾って』の、『そのへん』ってどこだよ!? と悪態のひとつもつきたくなる。
ようやく積み重なったタオルを見つけたものの、どれも得体のしれない染みがついている。
なんとか綺麗そうなタオルをサルベージして、やけくそでがしがしアタマを拭いた。
「それ、穂波の」
にやついた辻のセリフで、手が止まる。
『適当にそのへんからタオル拾って』の、『そのへん』ってどこだよ!? と悪態のひとつもつきたくなる。
ようやく積み重なったタオルを見つけたものの、どれも得体のしれない染みがついている。
なんとか綺麗そうなタオルをサルベージして、やけくそでがしがしアタマを拭いた。
「それ、穂波の」
にやついた辻のセリフで、手が止まる。