B - Half
分厚い防音扉を開けて、昼休みの廊下を見回す。
――来た。
ぞくん、と心臓が一度、大きく音を立てる。
ついでに――かなり、わくわくしてる。
彼女は、釈然としないような表情をして、おまけに似合わない弱気を一滴、大きな瞳に含ませていた。
ありきたりに短いスカートをひるがえして、どこかふわふわ、走ってくる。
少しだけ開いた扉に気付かずに、目の前を走り抜けようとしやがったから。
俺は、彼女の腕を掴んで、扉のなかに引きずり込んだ。
――来た。
ぞくん、と心臓が一度、大きく音を立てる。
ついでに――かなり、わくわくしてる。
彼女は、釈然としないような表情をして、おまけに似合わない弱気を一滴、大きな瞳に含ませていた。
ありきたりに短いスカートをひるがえして、どこかふわふわ、走ってくる。
少しだけ開いた扉に気付かずに、目の前を走り抜けようとしやがったから。
俺は、彼女の腕を掴んで、扉のなかに引きずり込んだ。