B - Half
「何度云ったか、わからないですけど!
そんなの、本体次第です。
アタマいいかどうかは判断材料にはなるけど、決定打にはなりません」
律義に答えて、でも俺の答えを予想済みのしょっぱい顔をしてる。
――仕方ないだろが。
心のなかでこっそり呟く。
「でも、コウのほうが格好いく見えるんだよなあ……」
「それも聞き飽きましたから!
んもう! いい加減にしてください!」
毎度の俺のぼやきに、穂波がキレて、脳天にトレイの一撃をくれやがった。
――前言撤回。ミキさん、娘の教育、間違ってる。
そんなの、本体次第です。
アタマいいかどうかは判断材料にはなるけど、決定打にはなりません」
律義に答えて、でも俺の答えを予想済みのしょっぱい顔をしてる。
――仕方ないだろが。
心のなかでこっそり呟く。
「でも、コウのほうが格好いく見えるんだよなあ……」
「それも聞き飽きましたから!
んもう! いい加減にしてください!」
毎度の俺のぼやきに、穂波がキレて、脳天にトレイの一撃をくれやがった。
――前言撤回。ミキさん、娘の教育、間違ってる。