B - Half
・2・
無言のしよりと全く真逆の訪問者が、もうひとり。
ゆる巻きの髪を揺らし、彼女は毎日、大音響をお供に現れる。
騒動開始は、午後五時ちょうど。
まずは一撃――突然、けたたましく鉄製のドアが叩かれる。
「コウヤく~ん! あッそび~ましょッ!!」
続いて響きわたる超音波。
ぼんやり半分うたた寝をしていた俺は、跳ね起きた。
ゆる巻きの髪を揺らし、彼女は毎日、大音響をお供に現れる。
騒動開始は、午後五時ちょうど。
まずは一撃――突然、けたたましく鉄製のドアが叩かれる。
「コウヤく~ん! あッそび~ましょッ!!」
続いて響きわたる超音波。
ぼんやり半分うたた寝をしていた俺は、跳ね起きた。