B - Half
episode6: sweet birthday



 『その日』を笑ってすごすべきか。泣いてすごすべきか。



 迷っているうちに『その日』は勝手にきて、決められなかった俺は普通に制服を着てネクタイを締めて、学校に向かう。

 夏休み目前の、じわじわと空気が熱を含みはじめた一日。

 祝われるべきで、祝う相手がいない日。



 ――『俺たち』の、誕生日。



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