B - Half
「てめえの興味なんか、俺に関係ねえだろ」

 開き直ったように、海樹が一歩、踏み出してくる。

 いい度胸だ。

「まあ、関係ないだろな。

 逆に俺も、お前の都合なんて訊いてねえし。

 ただ、俺は興味あるだけ。

 かわいい穂波の弟に嫌われる理由をね」

「なぁにがかわいい穂波だよ。

 あんたがぜんっぜん穂波を好きじゃねえことくらい、まるわかりだよ」
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