魔法のチーズ・ケーキ
そう!
我らが社長
ミスター・パクビティ!

ゲジゲジ眉毛に
ぶつぶつの頬。

鼻は8時の方向に
ひんまがり

臭い葉巻を手に
だぶだぶのズボン、ひどく短い足。

趣味の悪い
ダイヤの指輪を
ちらつかせ

金ぴかのシルクハットと
総革張りのステッキを手に

にやにや顔で
前にでてきた。


「いやー!どうもー!

みなさん、きちんと働いていますか?

働くは一日の長。
みなさんがあくせく汗を流して働いた儲けが

そっくり、
パクビティ・コーポーレー・・・

じゃない、
オホン、

世界中の子供達に
夢と希望を
与えるのですから」

さぁさ、かまわず作業をと言いながら

パクビティ社長、
じろじろギョロギョロ。

この工場にあらはないかと
のべつかまわず
見回しはじめた。
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