魔法のチーズ・ケーキ
「・・・こほん。
ガストンくん。

このチーズ・ケーキをつくったのは誰だね?」


「それは・・・」


「僕です」


ハックが前へ歩み出る。


「おやおや、まだ子供じゃないですか。

チビくん、君の名前は?」


「チビではありません、ハックです」


「いつから働いている?」


「前の前の前の新月の日から」


ふうん・・・と
ハックのてっぺんからつま先まで
じろじろと見るパクビティ。


「ガストンくん。

キミはこんなねずみみたいなヒヨッコに

ケーキをつくらせていたのですか?」


「社長、人は年齢で決まるものではありません。

第一、こいつの腕前は、実に・・・」


「おだまりなさい!!!」
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