魔法のチーズ・ケーキ
「しかし社長。

社長くらいのお方なら

すぐりとガンダ・ムンダの
味の違いはご存知かと・・・」

「きぃぃ~!

ガストンくん、
口を慎みたまえ!」

社長の顔は
ふたたび真っ赤の
ゆでだこ状態。


「・・・あなた方の実力はよ~くわかりました。

しかし」

オホンと咳払いをするパクビティ。


「だからといって先ほどの

材料を無駄にした失態が許されるわけではありません。

ただし、1度だけ
チャンスをあげようではありませんか」

またもや。

パクビティはニヤリと

「本来なら全員クビにするとこですが、もう1度だけ。

そこのチビ」

「ハックです」

「おチビのハックくん、もう1度、わが社の

『パクビティ印』の
チーズ・ケーキを

私の前でつくってみたまえ」

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