魔法のチーズ・ケーキ
がくっと肩を落とし
親方達を
見送るハック。


ばたんと締まった
扉の中
煌々とした
月明かりが
窓から作業台に
流れ込む。

「月の満ちるまで
・・・か」


そうつぶやいた
ハックの周りに
一瞬

金色とも緑とも
つかない
不思議な光の輪が
輝いた。
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