魔法のチーズ・ケーキ
「ああ。
それを説明するには
ちょっと時間がいるな。

ハックの若い頃と
この街の昔むかしの話を
しなくちゃならんからな」

教授はそうつぶやくと
引き出しからブルドッグのパイプを出し、

シュボッという音と共に
マッチを擦って火を落す。

「どうだい、ヒース君。
夕食の食前酒がわりに

もし興味があるならば
あいつの物語を
聞いてみるかい?」
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