RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




「…ナ!ルナ!!」

 ゲルブに呼ばれ、我に返る。


 トマトみたく赤いゲルブの顔が、目の前にあった。


「あっ、ゴメン」

 慌てて、立ち上がる。

「べっ、別にっ、いいけどさ!」

 ゲルブも立ち上がった。


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 今日捕獲した小動物を食べると、もう寝ることになった。


 寝床は、ルナが召喚した丸太小屋だ。


 驚いたことに、外は古びているのに、中はオシャレだった。暖炉が置かれ、それを囲む椅子は彫刻が施してある。並んだ二つのベッドはカントリー調。まるで、どっかの貴族の別荘に見えなくもなかった。










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