RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





 ベッドの上で着替えていると、ルナに名前を呼ばれた。


「ん?」

「私って、普通の女の子に見える?」



 彼女は、ゲルブに背を向けて言った。



「聞くときは、相手の顔見て聞けよ」

 ゲルブが拗ねたような口調で言うと、彼女はこちらを振り向いた。その顔は赤い。


「あっ、あのっ、服くらい…」


「上なら別に平気だろ」

 ルナは、何も言わない。








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