RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「で、どう思う…?」
「いきなり、何だよ…」
「私って、神器ノ者(かんだからのもの)だし、天才魔女の娘だから…。特別な子としか、見てもらえなかったんだ。サールにも…。で、ゲルブはどうなのかな、って」
呆れた。
「バーカ。ルナはルナだろ。神器ノ者で、しっかり者で、強い魔女。それがルナだろ。ティカは、オマエにはなれねぇんだからさ、もっと自信持てよ」
キョトンとした顔で、ルナはこちらを見てきた。
「それと、もう一つ…。私とティカが海で溺れてたらどっちを先に助ける…?」
俺は、海が大っ嫌いなんだが。ま、海が平気だったら…