RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




 腕の中のルナが顔を真っ赤にしてゲルブを見上げた。

 その顔が、かわいい。

 ゲルブは、ルナと唇を重ねた。

 舌を、絡める。

 抱き寄せたルナの体温が、冷えた体に心地良い。



「ごちそうさまっ」


 ゲルブは、ルナを解放してやった。


「ふえぇぇ」


 彼女は目に涙を浮かべ、かと思いきや、ゲルブの、着替え中で裸の胸をポカポカ殴りつけてくる。

「何だよ、どうしたんだよ…?」

 ゲルブは、ルナの肩に手を置いた。










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