RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





 ルナが顔を真っ赤にして、自分の服の中を覗き込む。


「ヤダ!ゲルブとだけは、ヤりたくな〰い」


 …。それ、傷つくんだけど…男として。


「ルナ、それどういう意味…」

「そのまんまだよ、ゲルブ!とりあえず、おやすみぃ!」



 ルナがベッドに潜り込む。

 寝込みのルナを襲ってやろうか。

 そう思ったが、ルナの服に伸ばしかけた手を引っ込める。

 だって…ルナが好きなのは俺じゃなくて、死んじゃったサールだから。


 悔しいけど俺…負けた。











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