RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
目を覚ますと、朝だった。既にゲルブが起きていて、赤い顔で俯いている。
「おはよう」
声をかけると、ゲルブが、過剰な反応をした。
「あ、お、おはよ!!」
少し、戸惑っているのだろうか。
自分からキスしといて、何なんだろう?
「早めに出発しよう」
だいぶ時間が経ってから、ゲルブがポツンと言った。
「うん」ルナはベッドを出た。「ちょっと、着替えてくる」
「おう!」
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