RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




 目を覚ますと、朝だった。既にゲルブが起きていて、赤い顔で俯いている。



「おはよう」



 声をかけると、ゲルブが、過剰な反応をした。

「あ、お、おはよ!!」

 少し、戸惑っているのだろうか。

 自分からキスしといて、何なんだろう?

「早めに出発しよう」

 だいぶ時間が経ってから、ゲルブがポツンと言った。

「うん」ルナはベッドを出た。「ちょっと、着替えてくる」

「おう!」











< 108 / 222 >

この作品をシェア

pagetop