RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




「ど…して…」

 ルナは、後ろを見た。

「言っただろう。俺の庭からは逃げられない…何人たりともな!」



              ※



「何、この出血は!」

 ティカの声で目を開けたルナは絶句した。

 アレは夢だったんじゃないの?

 大鎌が貫通したのと同じ位置が激しく痛んだ。

「やだ、この傷…貫通してる!」

 ティカは言うなり、ルナのポーチから薬の染み込んだ湿布をだした。







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