RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「うん!」
ルナが左手に包帯を巻く作業を止めて、ニッコリ微笑む。
「へぇー。俺さ、非魔法使いなんだよな。母さんの血を継いでるから。それで今は、盗賊団"シャスタ"に入ってんだ」イヴァンが、服の中から太陽のネックレスを引っ張り出した。「ま、あんなトコ抜けられてホッとし…ん!?あっ、別にオマエが誘って来なくったって抜けるつもりだったけどさ!!」
ルナが吹き出した。
「イヴァンって、案外ツンデレなんだね」