RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「おおっと」
カナテはティカを抱きとめる。
ティカは身長がカナテと五センチしか変わらないだけあって、ルナより重い。それを抱き抱えて犬かきというのは、かなりきつい。
何度も沈みそうになりながら、ティカを抱えて泳いだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ゲルブは敵を睨みつけた。
相手は、こちらが動かないと動かないらしい。
ならば、さっさと始末するまでだ!!!
ゲルブは、正面のトラップに斬りかかった。コイツが、一番遅いからだ。