RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





 ティカは、唸るが、まだ目を開けない。

 苛々してきた。


 ルナが起こすときは、あんなにあっさり起きるのに。


 カナテはハッとした。ルナはいつも、ティカの頬を突いて起こしていた気がする。


 一度、試してみよう。


 カナテは、ティカの頬を指で突く。


 あっさりと、彼女は目を開けた。

 こいつ、どんな神経してるんだ?

「誰、アンタ!何すんのよーっ」

 これが、ティカの第一声。






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