RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~







 ルナは目を見開いた。


『あぁ、アラヌス。どうやら、君もいるようだね』


 また、声がする。

『じゃあ、やっぱり、君がルナちゃんなのか』


 ルナは耳を疑った。



 どうして、私を知っているの?


『不思議だろう?どうして知っているんだろう、と。五年前、ここへ来た男に聞いたんだ』


 
 五年前、ここへ来た…男?


 パズルのピースが、カチッと音をたててはまる。あと、もう一ピースあれば、完成するだろう。


「どんな…人だった?」








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