RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~








 声が言った。


 ルナは、言われた通りにした。


 アーチまでゆっくり、歩く。


 何も起こらない。


 ルナは、たまらずに目を開けた。


 !!!!


 そこには、アーチなんて存在しなかった。

 ルナがいるのは、360度全てが水晶だった、空間ではない。


 さっきよりも、広くて、壁が岩壁。水晶の柱は、点々とあるだけ。


 そして、ルナの正面には—






    水晶の、竜がいた。






「水晶…竜?」










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