RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~






 ルナは耳を疑った。



 もしかしたら、母さんやサールに…。



 しかし、首を振る。


 仇を討つまでは会わない方がいい。



「情報をありがとう」



 ルナは、デインに背を向けた。



 そして、ぽっかり空いた唯一の出口から出て行く。



 なぜか、さっき聞こえたゲルブの声が蘇り、同時に昨夜のことを思い出していた。









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