RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~





 ゲルブが手を伸ばしてくる。



「平気。…足手まといには、ならないから」



 ルナはゲルブの手を振り払った。




「そうか」



 …会話が止まる。


 さっき以上に気まずい。ルナは、溜息を吐いた。




「にしても、ここ長いね」

「え?」

「だって歩いても歩いても景色は変わらないでしょ?隣には岩壁、上は見えなくて、体は川の中にある。ずっとこの状態だよ」






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