RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~







「ここを、登るのか?」

「ゲルブはこのまま川の中を歩くか、ここを登るか、どっちがいい?」

「正直、水の中を歩くのは疲れたな」




 ゲルブの言葉に、ルナは頷く。



「んじゃ、上ね」



 ルナは言うなり、髪の毛に花を挿しこんだ。


「何してるんだ…?」




 ゲルブは呆れているのか、半眼。


「何、って…。両手がふさがってたら登れないもん」



 ルナは、ゲルブの言葉に驚いていた。





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