RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「や、待て。俺から行った方がいいんじゃないか?」
「うぅん、私が行く。私の方が小柄だから入りやすいと思うんだ♫」
ゲルブは、あっさり頷いた。
「気をつけろよ」
言いながら、ゲルブがルナの足を押し上げる。彼の顔が真っ赤だったのは…気のせいかな?
ルナは、どうにか裂け目の中に入り込んだ。
中は恐ろしく狭くて、天井も低い。
何なの…この狭さ。
でも…大丈夫大丈夫。
ルナは四つん這いで進んだ。