RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
「わ、途中で曲がってるー」
声はかなり上から聞こえる。よく登ったものだな。
そのとき。
「ふぇえええ〰〰!!せ、背骨が〰〰〰!!」
ゲルブは、半眼で上を見上げた。
おいおい、大丈夫かよ。つか、何があった?
それからは何も聞こえなくなった。
パサ…。
突如、ルナが髪の毛に挿していた花が降ってきた。
「…ルナ!?おい、大丈夫か!?」
大声で聞く。
応答なし。
背筋が凍りついた。