RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~







 さっきから、ポコポコ湧いてくる、光の花は暗闇を明るく照らし出す。


「ねぇ、それどっから出してるの?」


 わくわくした口調に、ルナの動きが止まる。


 よほど驚いたのか、ルナは、前に傾いていく。


「おぉっと!!」


 ルナのベストの首元を掴んで、引き寄せる。



「死ぬかと思った…」



 ルナは言うなり、ゲルブにしがみついてくる。



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