RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~








「本当に酷い様だね。そこの二人は服を脱いで。ラミ、皆を起こしておくれ」


              ☆


 ゲルブは、ルナの手をしっかり握り、案内された部屋に入った。


「これが着替え」

 
 ベインが二枚の大布を置く。

「穴があいてないから、自分なりに使ってくれ」

「ありがと」

「うん、じゃあ、あっちで待ってるから、着替え終わったら、服を持ってきて」


 ベインがいなくなった。


 ゲルブは服を脱ぐと、もらった布を腰に巻いて、ベルトで固定した。ルナは、布を持って、衝立の向こうに姿を消した。






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