RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~




 少ししてから出てきたルナは、胸の辺りから布を巻いて、肩を露出させている。




 そのとき、外が騒がしくなった。





「何かあったのかな?」

「お前はここにいろ。俺が様子見て来っから」




 ゲルブは言い残し、ドアを押した。


「ぎゃわう!!」


 何かにぶつかる手応えあり!!


「ベイン…?じゃあねぇよな。声が違う」

「その声、ゲルブかよ。ドアを開けるときにはノックしろよ…」


 普通、外に出るときはノックしねぇよ。








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