RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~
鼻だけでなく、顔も赤くしたカナテが、ルナをやらしい目で見てる。
…苛々する。
「ゲルブも、すげぇ恰好だな。けど、似合ってるぜ」
「ゲルブ、ワイルド〰」
カナテとルナが、言った。ルナが言うんなら…いいや。
「ルナ、私を無視しないで」
ティカが、ルナにデコピンした。
「ティカ、久しぶり〰」それから、首を傾げ。「あれ、イヴァンは?」
「実は、捜したけど見つからなくってよ。水晶宮についたときにはもういなかった」
ルナの顔が、悲しそうになる。
ンだよ…その顔。何か、嫌だ。