RUNA戦記Ⅲ~水晶宮に眠る竜~









「あぁ。そのことか。実はあのとき、俺は兄ィのこと考えてたんだ。だからだよ…」


 !!

 そっか。だから、あのとき、私はゲルブの所に行けたんだ。ゲルブのことを考えてたから。



 やっと、モヤモヤがなくなった。


「で、イヴァンはどうなったの?」


 今、それ聞くの、ティカ。ルナは苦笑した。

「ねーっ!どうなったのよ?」


 そんなに気になるの?

「ンなこと、知るかよ!!」


 カナテが吼えた。

「死んじゃったのかなぁ」


 ……。



「人の話聞けよ!ババァ!!」








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